昨日のつづきでございます。百段階段を登って二つ目の部屋漁樵の間
でございます。入った瞬間圧巻でございます。
この部屋の室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた美しさは息を呑むほどの絢爛豪華さです。部屋名は床柱に彫刻された中国の漁樵問答に由来します。

欄間には檜厚板に尾竹竹坡揮毫の五節句が彫刻され、四季折々の情緒が感じられます。五節句とは一月七日 人日、三月三日 桃の節句、五月五日 端午の節句、七月七日 七夕、九月九日 重陽の節句がそれにあたり、この部屋の欄間では藤原時代の貴族の様子が彫刻されています。
◆五節句
・五節供は「五節句」とも書きます。
江戸幕府がこれらの五節句を式日と定めたのは、従来の宮廷の伝統的節会を踏襲する意味がありました。
しかしそれ以上に、武士社会と密接な関係がある農村地帯の民俗的な節日を受容し、
これに中国式の解釈を施して形成されたと考えられています。
・五節句には、3月3日、5月5日のように奇数の重なる日が選ばれていますが、
これも中国の考え方の影響です。
ただし1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れています。
・「五節句」の制度は明治6年に廃止されましたが、民間行事として定着しています。
五節句は季節の草や木に関連していますが、季節に応じた植物を食することで邪気を払うのが目的でした。
・人日(じんじつ) 正月7日 お正月の七草・・・(七草粥)
・上巳(じょうし) 3月3日 3月の上巳の桃・よもぎ・・・(桃花酒→江戸時代以降は白酒)
・端午(たんご) 5月5日 5月の端午の菖蒲・・・(ちまき→江戸時代以降は柏餅)
・七夕(しちせき) 7月7日 7月の七夕の竹・瓜・・・(さくげ→江戸時代以降はそうめん)
・重陽(ちょうよう) 9月9日 9月の重陽の菊・・・(菊酒)

この本床の両側に据えられた床柱は直径60cm余りの米檜で樹齢約280〜300年、尾竹竹坡原図、盛鳳嶺の精巧な彫刻で極彩色が施されています。


床天井は小組格天井金箔張りで仕上げてあります。天井は二重廻り縁で六尺(約180cm)の格天井造り、天井板はラワン厚板に四季花鳥図を円型に彫刻したものが嵌められています。
目黒雅叙園にあります百段階段の六つの間の中で、派手好きの私にとってこの漁樵の間は、江戸時代の日光東照宮の色鮮やかさがございます。
が・・・東照宮を見に行きましたが、私自身この東照宮のつくりには感動も無くつくりとして素人考えで申し訳ございませんが、あまり好きではありません。この漁樵の間はそれをイメージして作られたそうです。
また五節句の意味を学べせていただき、合理的を重視してきた現代に
おいて、手間隙をかけた伝統慣わし、風習、諺をもう一度、重んじていく
べきではないかと思うのでございます。
奇数にまつわるこのような節句を大切にしていきたいと思いました。
この奇数には深い深いふかーーい意味が隠されているのでございます。
ちなみに私の誕生日は5月7日でございます。
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